「何してんだよ、おまえら。……てか、愛生ってよく知らねー男と距離近くても平気なタイプだっけ」
「え…あっ、さっきのは前園くんがっ」
信号が変わってすぐに走って、止まってくれてた千景くんに追いつけた。
すぐにじっと険しい顔を向けられて、不機嫌さが悪化してるのをひしひし感じる…
「千景の反応が見たくてさ〜」
「チッ…二度とやんなよ。次やったら写真撮っておまえの彼女に知らせてやる」
「わーかったって!やりません!もーやだやだ千景くん顔こわいっ」
前園くん…わかったって、ほんとかなぁ?
彼女さんに変な誤解を与えるようなことしない方がいいと私も思う。本気で。
「千景く……」
名前を呼ぼうとしたら目が合う前に、さっさと歩き出した千景くん。
形のいい後頭部を見つめるはめになった。



