「やーっと振り返ったな?」と前園くんはなんだか楽しそうで。 それを頭上で聞きながら、ぼんやり見つめちゃう。 千景くんから視線をそらせない。 信号が変わるまであと少し。 私が追いかけなきゃ、千景くんのところに行けない。 せっかく再会できたんだよ。 ずっとずっと会いたいって思い続けてきたでしょ? 一緒にいたいよ。 他の誰かを見つめる千景くんなんて見たくない。 だから、私が追いかけて追いついて、 千景くんの隣に、いるよ。 「千景くんっ」