ばっと顔を上げるとキッチンに立っているのは千景くん。 あれ、私リビングで寝ちゃったのか… 「お、おはよう。……え、もしかしてこれ千景くんが用意したの?」 「愛生が全然起きねーから。当番なのに」 うっ、ごめんなさい。 千景くんはもうすでに制服に着替えていて、白いYシャツがとてもお似合いでまぶしい。 ただの白シャツなのに。 腕まくり、かっこよい……。 「見とれてんの?」 「は、歯磨きしてくるっ」