「あ!」

かずにぃの叫び声に私はビクッとして「どうしたの?」と反射的に聞き返す。

「こっち、来てみろよ!」

「何?」

「いいから!」

私は、窓際に立ち、彼の目線に並んで外を見る。

暗闇の中を、花びらのような白い雪がちらちらと、その陰影をライトに映し出しながら舞い降りてくる。