今でも目を瞑るとトオル君の顔が浮かんでくる。

彼のことを思うだけで胸の中を熱い想いがざわざわと駆け巡る。

彼を忘れるなんて

会わないでいるなんて

私…本当に……出来るの?

握り締めた手に薄っすらと汗が滲む。