「兄がガソリン、ごめんなさいって!」

彼女は大きな声で何かを叫んだようだったけど、バイクの音と、川から吹きつける風の音に掻き消されて、よく聞き取れない。

「え!!何?!」

「だーかーらー、ごめんって!!」

どうやら、謝っているらしい。

ガソリンの事だろうかと推察して、「いいよ」と適当に答える。