な、何か話し掛けないと。

藤枝君が見てる。

藤枝君のこの碧眼は破壊的だ。

まともに彼の瞳を見てしまうと、少なくとも落ち着いて考えることなんてできなくなってしまう。


「あ、あの、藤枝君。さっきの子達、藤枝君のこと先生って言ってたけど、どうして?」

「ああ。あれは……」


彼が答えかけた時、前方から小さくて可愛らしいスピッツを連れた銀髪の紳士が声を掛けてくる。