2年前から藤枝君は私のことを知っていたって言ってた。

どうして?

その質問は、突然の大雨に掻き消されてしまう。

「道が混んでる上に、この雨でいつピックアップできるかわからないみたいだ」

藤枝君は、運転手さんとの通話を切ると、遠くを見つめてしばらく考え込んでいた。