……とは言ったけど、今となってはそう言ってしまった事をちょっぴり後悔。


少しだけ背伸びをして履いて来たヒールのせいで、砂地に足を取られてしまってうまく歩けないし……。


しかも風がヒューヒューと音を立てて砂を舞い上げ、それが目に入ってチョー痛い。


波際まで来て、砂がいっぱい目に入ってしまう。



「イタタタ……」


その上、顔に纏わりつく髪を掻き上げようとしてバランスを失う。


思いっきりよろけた瞬間、かずにぃに抱き止められる。