「悪かったな……」

キンケイドは頭を抱えながら、どさっと体を椅子に投げ出す。

長い沈黙の後、彼は足を引き摺るように部屋を出ようとした。

「Mr.キンケイド!」

僕は彼のことが気になり、呼び止めてしまった。