僕はタクシーの窓にもたれながら、道を歩く人たちをじっと見つめていた。

空港から2時間ほどで、大きなお屋敷とも言える家に着いた。

「ふぁ~!おおっきいねー!!」

僕は大はしゃぎだった。

大きな扉が開くと、中から数人のおそろいの服を来た人たちと、年を取ったおばあ様が出てきた。

「哲也、この子が、例の子なの?」