まだ小学1年のハルナが、親父さんの転勤で九州の長崎に引っ越したのは、あの祭りの日からほんの1ヶ月も経たない初秋だった。

ずっと可愛がっていた犬っころが手元からいなくなる、そんな感じで心にぽかーんと大きな穴が開いたようだった。

「ハルナみたいな手の掛かるヤツがいなくなってセイセイする!」

周りに豪語していたものの、ひどく淋しくなったと言うのが本音だった。

それはおふくろも一緒だった。

あいつは片岡ファミリーにでっかな風穴を開けたまま去ってしまった。