カズトは、がっくりと肩を落とすと、書き損じた婚姻届をビリビリと破り捨てる。 そして、もう一度、新しい婚姻届をべしっとテーブルに置くと自分の欄をブツブツ文句を言いながら書き始める。 「ったく。さっきの方が、字がマシに書けてたのに……」