カズトは大学付属の病院に入院していた。 私が病室に入った時、丁度、おばさんが来ていた。 「全くもぉ、栄養失調の次は過労だなんて……」 普段、カズトのことを放任気味のおばさんも、この時ばかりは優しい母親の顔で彼のことを心配していた。