フラワーガーデン

「結構、きついな……」

トオル君は小さく呟くと、腕を組む。

鍋がグラグラと茹でられる音だけが部屋中に響く。

気まずい雰囲気の中、先に口を開いたのはトオル君だった。

「僕もフェアに言うよ……。さっきの露天風呂。混浴だって僕は知ってたんだ」

トオル君の告白に顔がみるみる真っ赤になっていく。

「……君に触れたくて黙ってた。ごめん」