私に、話を振らないで……。


私はますます、真っ赤になってうつむいてしまう。


そんな私の様子を、かずにぃは肘杖をつきながら、じっと冷淡なまでに冷静に見つめているのが分かる。


いたたまれない。

ゴクリと唾を飲み込む。


少しの沈黙があった後、かずにぃはガタンと乱暴に音を立てながら椅子から立ち上がると、テーブルの上の鍵束とタバコに手を伸ばす。


「リョーコ、夕飯サンキューな。

でも、もう遅いから、オレ、こいつ送ってくよ」