フラワーガーデン

東京行きの新幹線が滑り込んでくる。

私はトオル君の指を解くと、ゆっくりと新幹線のドア口に立つ。

トオル君は真っ直ぐに、怖いくらい真っ直ぐに私を見つめていた。