君の存在は、僕から綿密な戦略や計画性といった物を綺麗に削ぎ落としてしまうんだ。


先のことが考えられないなんて、こんなこと今までになかった……。

でも、本当にどうしたらいいのか、僕には全く分からないんだ。


頭を抱えていたその手を外し、ふと車窓の外に目をやると息が止りそうになる。