僕は散乱した書類を掻き集め、封筒に仕舞うとコートをはおった。 封筒を小脇に抱え、マジックのキャップを取り、エラープリントの書類を引き寄せるとその裏に 「お大事に」 とだけ書いて、僕はケッチャムの家を後にした。