手の中にあるハルナの肌は、数時間前にあれほど熱く抱き合ったとは信じられないほど冴え冴えと冷え切っていた。



何も言わないのか……。



オレは急に底知れない無力感に苛まれた。


愛してても、哀しい……

愛してても、虚しい……


どんなに抱き合っても、オレ達の間にあるこのもどかしい距離感は埋められないのか?