家に帰ってご飯を食べたあと。

「はい、コーヒー」

「サンキュー」

冬夜に微笑みかけてソファに座る。

あ、乃崎君のこと聞いてみようかな。

「そういえばね、乃崎君に
鍵を届けたんだけど…」

冬夜の方に顔を向ける。

「乃崎君が暴走族ってこと知ってたの??」

「逆にお前知らなかったのかよ?
…あんなよく喋ってんのに」

少し不機嫌そうにそう言う冬夜にえ!?と声をあげる。

い、いや、だってそんなの聞いたことないし…!

「あーまあ知ってんの俺くらいか…
あいつ暴走族幹部らしい。
前に話した時言ってた」

な、なんでそんな話に発展したんだろう…