冬夜は奏さんの後を継いで、私は専業主婦。

毎日毎日楽しくて仕方がない。

「美愛」

不意に冬夜が私を後ろから抱きしめる。

「と、冬夜、ちょっと待って?」

そう言って冬夜の腕を解く。

けどまだ私の肩にコテンと頭を乗せてくる。

「ね、あとで」

私はそう言うと冬夜を無理やりソファに座らせた。

ほんとにもう。

結婚しても冬夜の溺愛は変わらず。

それどころか余計にすごくなったような気がする…。