少し経ってそっと冬夜から顔を離す。

「…ごめん。今日だけだから…
もう泣かない」

そう言って無理に笑ってみる。

「…美愛、「…冬夜、謝らないで?」

私は謝ろうとした冬夜の言葉を遮る。

「あと、私冬夜の足手まといにはなりたくないの…
だから行かないでとは言わない。
でも…せめて甘えさせてね…?」

そう言って冬夜を見ると

「…ありがとう」

冬夜はそう言って私の髪を撫でた。

「精一杯甘えさせてやる。
もういいって言うくらいな?」