そう言うとチラッと私を見てから大きなため息。

「…教室戻るぞ」

「え?今の流れってそうなるの?」

そう言うと顔を真っ赤にした冬夜が

「っ…今戻らねぇと一生戻りたくなくなる」

と言って早足になる。

そ、それは私もそうかも。

「…ほら」

まだほんのり赤い顔から手を離して私に差し出す。

私はおずおずと差し出してぎゅっと握った。

「…お前ウブな小学生かよ」

「なっ…違う!」

何回も繋いでるけどこういう瞬間を大切にしたいの!