冬夜は照れたようにそう言って顔を背ける。

「行くっ!どこ行こっかなぁ〜」

はしゃぐ私を見て、冬夜が優しく微笑む。

「まあ決めとけ。どこでも連れてってやるから」

「アフリカでも?」

「…ライオンに捧げ物として連れてく」

「え、遠慮しとく」

「ん。じゃあまともなとこ考えとけ。
俺風呂入ってくるから」

「うん!」

冬夜がお風呂に入った後、私はわくわくしながら場所を考えていた。