それから数日は、先崎君に出会わないように

極力冬夜が一緒にいてくれて。

「手厚いね〜」

「ほんとほんと」

「そ、そういうわけじゃっ…!」

にやにやしながら私を見る恵美と夏樹に

ぶんぶん首を横に振る。

二人とも、ほんと人のことからかうの好きなんだから〜…

「まあ、先崎のこと聞いたときは私らでもぶん殴りたくなったけどね」

な、夏樹…

冬夜並みに拳がボッキボキ鳴ってるよ…