「みんなに迷惑かけちゃった…」

「お前は悪くねぇだろ。
…全部先崎が悪りぃんだよ。もう一発殴りゃよかったな」

そう言ってボキィッ!!と拳を鳴らす冬夜。

も、もう一発って、

どんな制裁を加えたかは聞かないでおこう…

「立てるか?」

「うん、ありがとう」

そう言ってベッドから立ちあがり、

私の鞄を持って立っている冬夜のところに向かう。

けど、なんだか不安が拭えなくて…

「っ…美愛?」

思わずぎゅっと冬夜の手を握った。