俺は天に集まる視線に我慢ならずに
周りにうろついてる女を突き飛ばして
天との距離を縮めて


後ろから天をおもいっきり抱き締めた



ビックリした天は振り返って



「た たけおっ??
どうしたの??
てか、離れてよ!!
ここどこだと思ってんの??」



本当にビックリしたようで
目をパチパチしてる天だけど
俺に抱き締められてる現状に顔を真っ赤にして怒っている。




ほんっとヤバイくらいカワイイ



閉じ込めて囲いたい



俺やべぇな(笑)



「ちょっと健夫!
天を離しなさいよ!
天は今私といるんだけど!」



と言って、俺と天を引き離そうとする千里を無視してギューッと抱き締める。




「天…かわいい。
その顔で外歩くなよ」




「はぁ〜!
仕方ないじゃない!
どうやって顔を変えろっていうのよ!」



後ろから抱き締めてるから
俺を見上げて
強気な口調で文句を言う天。



クゥッ〜!!



可愛すぎだろ!!



キュンキュンしてやべぇ



天を振り向かせて抱き締めて
キスをした。



それを周りの奴らはギャーギャー騒ぎたてたり、ポーッとして見ている。



安藤さんカワイイ!


うわぁ、美男美女!絵になるー!!

私も井上くんに愛されたい〜!!

俺も安藤さんをギュッとしてぇよ!

キャー!!

いやー!!






うるせーな!!


天は俺のだ!!



天は何が起きたのか
理解出来ないor理解したくない
様子でアワアワしていた。




そんな天も可愛くて俺の胸の中に閉じ込める。



そして

「ギャーギャーうるせーなぁ!!
俺の女を抱き締めてキスしてどこが悪いんだよっ!!
俺と天の間を邪魔する奴は男だろうが女だろうが容赦しねぇぞっ!!!
天をイヤラシイ目で見るやつ!!
目ん玉むしり取ってやるかんなっ!!
天は俺の女だ!!!」



周りを威嚇してやったら



パコッ



パコッ



と頭をはたかれた




「やめなさいよ!
学校で盛るなって
いつも言ってんでしょ!!」


と、千里が



「健夫!!
天ちゃん顔も上げられなくなってる
じゃないか!!
天ちゃんに恥ずかしい思いさせるなら俺が黙ってねぇぞ!!」




とたまたま通りがかった祐介が
抜かしやがった!!



俺と祐介の間に緊張状態が
流れる。



バチバチと激しく睨み合う俺達を
見て



天がクスクス笑い出した。



「ふはははははっ(笑)
ごめん …ぷっ…あはははは
くくくくくっ(笑)」




それを見て祐介が穏やかな顔して
天を見たから、慌ててまた天を胸の中に閉じ込めた。



「ほんっと!あんたは嫉妬の鬼だね!
ぷっ(笑)でも、やっぱし天には
健夫しかいないわね(笑)
ってことで、私は祐介くんの協力はできませんからね」




と千里が言うと
祐介が残念そうにため息をついたあと
また穏やかな顔になり、天の頭を撫でて




「健夫が嫌んなったらいつでも
待ってる(笑)」



と言って、颯爽とその場を後にした