その時
バンッ!!!!!!という衝撃によって
笠原が転がった
そこには足をふらつかせながら
肩で息をする
天がいた。
俺の上に跨ってナイフを振り下ろそうとした
笠原をおもいっきり突き飛ばしてくれた
天はフラフラになりながらも
俺の前に立って両手を横に広げて笠原から俺を守るようにして立ちはだかった。
「はぁはぁ……
私の健夫に手を出したら
絶対に許さないんだから!!」
天
どうしてそんなにかわいいの。
意識を取り戻したばかりで
足はフラフラしてて
オマケに恐怖で身体はガタガタ
震えてるのに
目だけは
強い意志を持って笠原を
睨みつけている。
「ギャーーーーー!!!!!!
何がゆるさないんだっ!!!!
おまえは……オマエハ
オレノモンダロウガァッ!!!!」
笠原が絶叫して落ちたナイフを素早く拾うと天に向かって突進していった
「オレダケノモノダァッ!!!!!」
ヤベェ!!!!!!
まにあわねぇ!!!
急いで笠原の所に駆け寄ろうとした
その時
「俺の天にナイフを向けるなんざ
良い度胸してんなぁおらぁッー!」
の声と共に笠原がおもいっきり壁に投げつけられた
「ア アニキッ!!!!!!」
そこには怒りを露わにしたアニキが
立っていた。
「…笠原……
俺のかわいい妹を良くもこんな目に合わせてくれたもんだな……
ぶっ殺してもたりねぇくらいだが
今回は法の捌きをしっかり受けろ。
刑務所から出てきてまでも懲りてなかったらその時はぶっ殺す!!!!」
舞さんも肩で息をしながら
走ってきた
「ちょっと〜!明夫!!!!
あんたはその男を一発ぶん投げてるから言えるのよ。
私はどうなるの!!!」
舞さんが
今まで見たことも無いような
恐ろしい表情で笠原を見ながら言った
「舞……3分だ。
あと3分で前川が来る。」
と、アニキが渋々答えた
「3分ね…充分よ」
と、舞さんは言って
アニキにぶん投げられ
今だ起き上がれない
笠原に近づいて行って観察し始めた。
「こっちの手首は
いっちゃってるわね。
健夫君がやったの?
じゃぁ、私はこっちの肘にするわ」
と言って、笠原の肘の関節を逆方向に
曲げておもいっきり体重をあびせた。
いくら細い舞さんでも
これはひとたまりもない
ボキボキボキッ!!
「うわぁーーーーー!!!」
笠原が絶叫した
「私の妹に良くもこんなっっ!!
こんなんで済んで良かったと
思いやがれぇっ!!
このチ○カス野郎がぁっ!!!!」
舞さん……
お 恐ろしい
そして舞さんは俺と天と明夫を順に見て
ニッコリ笑った後
天の事を再度見て
目に涙をためて
天の頭を撫でた
「…天……よく
がんばった…わね」
そして溢れる涙を拭おうともしないで
天に向かってニッコリ笑った。
「…お おねえちゃん……」
「あ あきおくん………」
「健夫…良かった無事で……
ち ちさとは………?」
俺は天の肩を抱き寄せて
安心させるように
ゆっくり頷いた
「大丈夫だ…千里も
みんな無事だ」
その言葉に安心したのか
天は俺の腕の中で再び意識を失った



