続 鉄の女には深い愛情を

一気に距離を縮めた俺とようやく目を合わせた笠原。


天は気絶していて笠原に抱きかかえられていた。


そして首元から血が流れていた



ぐったりと倒れこむ天は
息をしてるのか?
と疑いたくなる程に白く生気のない
ものだった。



それでもキレイな髪に長いまつげ



どこの誰よりも美しい天だった



不謹慎かもしれないけど
フッと笑ってしまった。



んったく、こいつは
気絶しててもこれだけ人を魅了するなんて。




ここまで美しいと罪だぜ、おい




俺は笠原に抱きかかえられてる天の髪を優しくかきあげた。




「ダレだ?おまえ」




笠原が天を抱き締める力を強め俺から遠ざけて言った。




「知りてぇか?
コイツは俺の女だ。
てめぇみたいな薄汚ねぇ豚野郎が
天にさわるんじゃねぇ。
俺の女に手を出してタダで帰れるとは思うなよ」




「…なっ‼︎天ちゃんは僕だけのモノだ」




「……天ちゃんは僕のだ」

「…天ちゃんは…ボクの…モノ」

「…天ちゃん 天ちゃん…
君は…いつから…こんな悪いコに…
…ナッチャッタンダ…
こんな男ボク…知らないヨ」




天を強く抱き締めながらブツブツと
念仏のように喋り出した笠原
その表情からは何も読み取る事は出来ない





てか、天に気安くさわるな!




この落とし前
キッチリつけさせてもらうぜ
笠原慎吾