続 鉄の女には深い愛情を

ー千里サイドー

天が私を逃がした後



私は走って!走って!走って!!



健夫が講義を受けてる教室に一目散に走った。


途中足がもつれて転んで足を捻ったけど



今はそんな事気にしてらんない!



教室の前で息を整える事も忘れて
ノックして扉を開いた



「…すいませんっ!!
井上健夫いますか??!!」



教室内がざわつく



森山さんじゃない??


太陽の方だー!!


カワイイなぁー!!


なんなのよー!あの女!!



マネキンじゃなくてタラシの方が
井上くんになんの用なの!



ひそひそとクラス中が騒ぎだした



「…君は?確か……
薬学部の森山さんかぃ?
どうしたのかね??」



優しい顔をした老教授が穏やかな声で
私に問いただした



「…授業中すみません!!
緊急事態なんです!!健夫…
いや、井上健夫いますか??」



「千里か!!どうした??」



健夫がガタンと机から立ち上がった。



あ〜健夫だ!!!!



健夫の顔を見た瞬間ホッとして
張り詰めていたものが一気に吹き飛んだ



「…たけお……笠原が……きて
てんが……私を逃がしたの……たけお
……てんを…てんを…
助けてぇっ〜!!!!!!!!!!
うわぁーーーーん」



私の大事な親友を天を助けて。
私は溢れる涙を止める事ができない。




ダンダンダンッ!!!!



健夫が勢い良く走って来た。



「千里!……天とどこではぐれたっ?」



健夫は急かすように言った。



「っん…薬学部と……歯学部のとこの
……渡り廊下…フィック…ウッ」



嗚咽が止まらず上手く話せない



「わかった!!
お前はここにいろ!!」



と言って一目散に走って行った



健夫……



天をお願い。