朝は明夫くん、帰りは舞さんに送迎して貰って10日目。



今日は明夫くんの仕事の都合で
朝も舞さんが送ってくれた。



健夫が助手席に座り
私はりっくんの隣。
りっくんはチャイルドシートに乗って
スヤスヤ眠っていた



かわいいなぁ〜



こんなかわいい子まで巻き添えにして
私は何をしてるんだろう……



早く解決しなくちゃ!!



「天ちゃん、毎日遊びにも出られなくてストレスたまってない??
大丈夫??
学生なんだもん。 遊びたいよね?」



舞さんが心配そうに言った。


「それよりも、毎日ごめんなさい。
舞さん。
私なら全然平気だよ?
健夫がずっといてくれてるから。
私はマンションの中に入ってしまえば安心だし、健夫は息抜きしてきて欲しいのに……
それと、私ならもう大丈夫。
何があっても乗り越えられそう。
だって、私は1人じゃないもん。
でもね、
私も守られてばかりじゃダメだよ。
だから、舞さん送迎はもう大丈夫。
明夫くんにも言って。
遅かれ早かれ見つかるんだから。」



私はニッコリ笑って言った



だって、いつまでもウジウジしてたらダメだもんね。



明夫くん一家の生活リズムも狂わせ
パパの病院のアルバイトも行けてないし
健夫だってヒマさえあれば私の側にいる


みんなに迷惑かけて自分だけ楽してたらダメじゃない。



「天ちゃん!私は苦じゃないよ!
陸人も毎日天ちゃんに会えて本当嬉しそうだし、私は車から降りないから陸人の安全も確保できてるつもり。
それに、私はこう見えてそこそこやるのよ?(笑)」



「…舞さん。
本当にありがとう
でももう充分助けて貰ってる。
舞さんは私のお姉ちゃんでしょ?
お姉ちゃんにもしもの事があった方が私は嫌。
だから、本当にもう大丈夫。」


舞さん本当に本当に
ありがとう。


「舞さん、天はこう言い始めたら
もう何を言っても聞かない。
後は俺がいるから、アニキにも言っておいて。」


健夫が言った



何を言ってんの



健夫も年がら年中私といるから
やりたい事全然出来てないじゃない。



「健夫もね。
私にずっと構ってて大変だから
お昼休みくらいは友達と過ごして」



健夫だって、これじゃ疲れちゃうよ



「却下
俺はいつだって、お前といれればいいんだけど。」

「私も却下
天ちゃんにお姉ちゃんと呼ばれて
私すんごく嬉しい。
妹のピンチに油売ってる姉がどこにいるの?
今日もくるからね!」




なんか、2人似てる(笑)



「ぷっ(笑)
なんか、本当の姉弟みたい。
健夫と………お姉ちゃん」



ええい!
舞さんの事はもう本当のお姉ちゃんとしか思えないからいいよね……



「「かわいい!!!!」」


また2人かぶった(笑)



「とにかく、夕方も来るからね。
私のかわいい妹ちゃん。
はい。着いたよ〜」



「っんもう!
本当に大丈夫なのに。
わかった。
ありがとう…
お姉ちゃんいってきます!!」



舞さん
健夫


本当ありがとう!!