続 鉄の女には深い愛情を


「ああ、どうぞ。」と千里が笑顔で言うと、そのイケメンはドカッと私の隣に腰をかけた。


でもなんか千里の目がおかしい
私に何か訴えている。


なにも知らないヒサシ君は
思わぬ所で最愛の彼女と会えた事がたまらなく嬉しいのかニコニコしながらずーっと千里の顔を見てる。


私は、千里とヒサシ君とは友達だけど
この隣の人とは面識は無いから


隣に人はいないものとしていた。


そしたらこともあろうことに
凄く至近距離に近づいて
顔を覗き込んできた。



「ひや〜〜 やっぱ本当に綺麗な顔してんなぁ〜。」



なんなの〜!!


こいつ!!


しかも、あんたも充分綺麗な顔なんじゃない??


なーんて心の中では思ってても、
感情の無い表情で無視を決め込む。


「俺は高木栄進。エイシンでいいから。よろしく。安藤天さん。」


手を出してきたけど
私はあなたとはお友達にはなりたくありません。
なんとなくだけど。


「天……」



ああ、無視したいけど、千里とヒサシ君に悪いからできないよね。



「高木栄進さん、はじめまして。
でも、私はあなたとは友達になるつもりはありません。ごめんなさい」


頭を下げた。



どんなにイケメンでもね、あなたより上のイケメンを生まれた時からおがんでる私には、その笑顔は無効だよ


「くくくくっ(笑)天には効かないか。俺の顔、人より少しだけ良いみたいなんだけどな」


いやいや、あなたの顔は普通の人よりも遥かに上ですよ。
でも、それの更に上が我が家の斜め前に2人もいるんで。

私には効きません。