【完】立花くんは愛し方を間違えてる。





「バカだな、あいつ。こんなのに憧れてるなんて。……俺だって、すげー小さい男だぞ? こんな風に、すぐ妬くし」



妬く?

よく分からないけど、立花くん……なんか落ち込んでる?




「はぁー……かっこわる、俺」


「……っ」




なんだか、わかんないけど。


自分でもよくわかんないんだけど。



いつもみたいに余裕たっぷりじゃなくて、少し弱々しくも見えるその姿に。



なぜか少し、胸がきゅんとした。





「かっこ悪くないよ!」




だから、ついこんなことを口走ってしまった。



「さっき、あの男の人から助けてくれたとき、ちょっと、ヒーローみたいだった。……梶くんが憧れるのもわかる!」




一方的にまくし立ててからハッと気づくと、立花くんは少し目を見開いてこっちを見つめていて。


一気に恥ずかしさが込み上げてくる。




「な、なんてね……! アハハ、ご、ごめんね急に! 変なこと言って。気持ち悪いよねっ」



「……」