【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




(でもそんなの、恥ずかしいから言わないよ)



泣きじゃくるわたしを、彼はめずらしくバカにしたりはしなかった。


それどころか、ずっと「ごめんな」って言って、頭を撫でてくれてて。



……なんだかこっちが申し訳なくなってくる。





「……って、立花くん。みんなは?」



しばらくして落ち着いた頃。


わたしがそうたずねると、




「ん? ああ、さっきちょうど合流したんだ。でも、気づいたらおまえいねーし……」



「ご、ごめん」



「焦った。なんですぐ気付かなかったんだろって……」




でも。気づいてくれたよ?

ちゃんと、助けに来てくれたじゃん。


わたしにはそれで、十分なんだけどなあ。



……って、単純かな? わたし。




「俺、自分のことばっかりで……」



ぽつり、と立花くんから漏れたその言葉に疑問が浮かぶ。


自分のことって?




「どういう意味?」


「……わかんなかった?」


「え?」



「わざと邪魔してたろ、おまえらのこと」