【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




わたしと梶くんで、立花くんを挟むような形で。



……梶くんは、立花くんと一緒にいられて、とっても嬉しそうだ。



男の子同士で弾む話でもあるのか、ずっと楽しそうに話してるふたりの会話に入れなくて、ちょっとさみしい。



仲良くしてね、とは言ったけど……


ほんとにすぐ仲良くなっちゃってるなぁ。




「……っわ」



そのとき。

ボーッしちゃってたからか、すれ違いざまに誰かと肩と肩がぶつかる。



「す、すみません!」


「こちらこそ、すみません……」



お互い頭を下げて謝り、すぐにパッと前に向き直ると。



たったその一瞬で、ふたりの姿が何本もの鳥居の先に見えて。


わたしたちの間にはすでに、たくさんの人が歩いている状況に。




……ちょ、ちょっと待って!


これって、マズくないかな?




「ま、待って……!」



声を出しても、喧騒にかき消されておそらく二人には届いてない。