【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




き、気持ち悪い……自分が。


意地悪されて喜ぶとか、ほんと変態だよ。




そう自己嫌悪に陥っている間に、無事わたしたちは伏見稲荷についた。


これが噂の千本鳥居……!




「綺麗だね〜」



隣にいた梶くんがそう声を漏らす。


だけど本当、その言葉通り幻想的で素敵な場所だ。




「うん、そ───」



そうだね、と返事をしようと横を向いたのに。


なぜかそこにいたのは、梶くんではなく。



立花くんで。



……い、いつのまに、間にいたの!?




「ボケっとしてるから、ほら。他の3人先に行ったぞ」



「へ?」




指さされた方向を見ると、少し先の方になにやら言い合いをしてる様子の花鈴と伊武くん、そして仲裁してる加奈が見えた。



お、置いてかれてる……!!

早く行かないと、離れ離れになっちゃうよ!




「俺たちも歩こう、成田さん」


「う、うん!」




そしてわたしたちは、奇妙な組み合わせの3人で歩き始める。