【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




え? わたし、ニヤついてた!?


しかもそれを、よりによって立花くんに見られてたとか最悪……



「……、楽しみだなあ、て思って」


「修学旅行?」


「うん」



なんだか、ややこしいメンバーになっちゃったけど。


でも、ぜんぜん、嫌じゃない。


むしろ、本当はね、このメンバーでよかったと思ってる。




「そうかよ」


「……」




立花くんは素っ気なくそう返事したけど、その口元は優しく弧を描いていて。


わたしは、それに少し、嬉しくなる。




なんだ、立花くんだって、楽しそうにしてるじゃん。





───なんか分かんないけど、楽しくなる。きっと。



そんな気がするんだ。






*
*
*



伏見稲荷の最寄の駅まで着いたわたしたちは。


まず、お社に行く前にとある場所に寄った。



それは───




「きゃああ、くるみ、加奈、めっちゃ似合ってる!」



「え、ほ、本当……!? 花鈴も、すごく綺麗だよ!」



「ていうか、着物ってこんな苦しいのね……」