そのとき。
もはや聞きなれた声が降ってきたかと思えば、ずいっとわたしたちの間に入ってきたその人。
「立花くん!」
と、とっても嬉しそうに頬を染めた梶くん。
どれだけ立花くんが好きなんだ……。
「よろしくな、梶くん。俺とも仲良くしてね?」
「も、もちろんだよ!」
立花くんも立花くんで、よそ行きスマイルだし。
でもまあ一応、仲良くしようとしてくれてるのかな?
「今から行くのは伏見稲荷だよね。電車に乗って行くのか〜」
「その前に、みんなちゃんと集合しなきゃ……あ、あっちにいるから、行こう!」
向こうの方に見える他の三人の方へ向かうわたしたち。
そして無事合流すると、みんなで一緒に電車に乗って、
最初の目的地・伏見稲荷大社へと向かう。
「……成田、なにニヤついてんの?」
「へっ?」
他の修学旅行生と思われる高校生も多く、混んでいる電車の中。
向かい合わせになるように立っていた立花くんが、ふいにそうきいてくる。

