しばらくすると、黙り込んでいたゴリちゃんが急にバッと立ち上がった。
「そうか〜! おめでとう〜〜!!」
な、泣いてるーーー!?
しかも、梶くんのような静かな涙ではなく号泣だ。
予想外の反応に、わたしと立花くんはお互い顔を見合わせる。
「青春っていいなぁ……俺ももう一度やり直したいぜぇ、あの日々をな……」
……一体、ゴリちゃんの青春になにがあったんだろう。
まあ、聞かないでおこう。
「ま、それとは別に。雑用は雑用だ。ちゃんとやってもらうからな!」
「ええーっ!?」
「特別に今回は数学準備室から三角定規取ってくるだけで許してやるから!」
……それくらい自分ですればいいのに。
なんて言えるわけもなく、以上に切り替えの早いゴリちゃんに追い出されるようにしてその場を後にする。

