確かにわたし、立花くんに好きって伝えようとしたときも……
立花くんが寝てるときにコッソリ言おうとしたよね。
今思うとわたし、ずるいな。
面と向かって言う勇気がいつもなくて。
いつも、もらってばっかり……
どうやったら、伝わるんだろう……
そう思ったら、なんだか自然と体が動いていたんだ。
掴まれたままだった手をほどいて、その手を逆に、こんどはわたしが掴む。
そして自分の元へ引き寄せ、同じようにその指先にキスをした。
「おま……なにやってんの、」
「立花くん」
その名前を呼ぶだけで、わたしは。
「立花くん……わたし、立花くんが思ってるよりずっと、立花くんが大好きだよ」
「……っ」
ずいぶん恥ずかしいことを言ったはずなのに、不思議と後悔はなかった。

