「べべ別に!? さっきのはただの出来心で……」
「素直じゃねーんだから」
ニヤニヤと笑いながらわたしの手をつかむ。
相変わらず慣れないスキンシップに、指先からじわっと熱を帯びる。
でも、それだけで終わるはずがなかった。
掴んだわたしの手をそっと自分の方に近づけた立花くんは、指先にちゅっと口付けた。
「……っ!?」
椅子に座っている立花くんと、立っているわたし。
いつもじゃありえない、 見下ろす側の視点。
上目遣いでこちらを見上げた立花くんとの視線がからむ。
「っ立花くん……」
「もっと俺の名前呼んで。もっと触って」
「っへ??」
「もっと、俺を好きになって。……俺が好きって、ちゃんと起きてる時に伝えて」
少しらしくなく感じるのは、いつもと違って見上げられているから?
だって、なんだか……
立花くんが、可愛い……。

