"好き"ってこんなに、むず痒くて。
少し照れくさくて。
こんなにも、些細なことで苦しくなるものなんだ……。
立花くんはどんな気持ちでわたしに伝えてくれたんだろう。
なのにわたし、ひどいこと言っちゃった。
最低だ……。
今すぐ、話したい。
ちゃんと、立花くんと。
今までずっと、逃げてきたから。
……それなのに、全然足が動いてくれないよ。
これ以上、この光景を見ていたくないんだ。
わたしってほんと、ばかみたい。
これ以上、ふたりを見ていたら涙が溢れそうで。
わたしは、くるっと踵を返して早足に立ち去ろうとした。
なのに、曲がり角で誰かとぶつかって、
「わっ!」
思わず尻もちをつきそうになったところを、グッと引きよせてもらってなんとか助かる。
あ、危な……わたし!
「ご、ごめんなさ…っ」
「こちらこそ悪ぃ……って、成田ちゃんじゃん」
「へ?」

