【完】立花くんは愛し方を間違えてる。





───え?



立ち上がって、わたしが座っているベッドに近づいてくる立花くん。


わたしのすぐ横に手をついて、ギシッとなるベッドの音。




なんだか、いつもと同じはずなのに。


なんとなく、様子が違う……?





「こんな密室で目の前に可愛い顔した好きな女がいて、手出さないと思う?」



「……っ」




その言葉に戸惑うスキも与えられず、立花くんのキレイな顔がゆっくりと近づいてくる。



これは、もしかして……


キス、される?




どうしようわたし、拒めない───




ぎゅっと目を閉じると、鼻先に気配を感じて。


自分の体がビクッと震えるのがわかった。




「……」




だけど、待てども待てども。


何かが触れてくる気配はなく。



あ、あれ……? おかしいな。


まだ、なのかな?

キスってこんなに時間がかかるものなの?




と、そっと、目を薄開きにするとそこには……


至近距離でわたしをじーっと見つめている立花くんがいて。