【完】立花くんは愛し方を間違えてる。





と、わたしは湊の部屋のドアの隣のドアを開け、そこに入ってもらう。




……よかった〜! 部屋キレイにしてて。


こんなこともあろうかと、だね!




「せ、狭い部屋だけど、どこでも座ってね!」


「……」




……って、よく考えたら家に、それもわたしの部屋に立花くんがいる状況って一体何?


かなり、やばいよね?



あれ、そもそもどうして一体こんなことに……



なんてことの発端から訳が分からなくなってしまう始末。





……あっ!! そんなことより!





「立花くん、あの……今日はありがとう。わざわざ家まで送ってくれて」




ちゃんとお礼言えてなかったんだよね、まだ。




「ん? ああ、さすがにあの状況で見捨てて帰るほど俺も鬼じゃねーよ」



「……」




お茶を飲みながらサラリとそう言う。


一瞬、見捨てようとしたくせに……とは、口が裂けても言えない。