わたしが止めに入るのも目に入らない様子で、そのままピューっと二階に立花くんを連れていってしまう。
恐ろしい行動力だ……。
もう湊〜……一体どこに連れてっちゃったのよ。
半ば呆れつつ、立花くんに申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら後を追うと。
どうやら、自分の部屋に連れて行ってヤメルンジャーの話をしてるみたいだ。
二階には、わたしの部屋と湊の部屋が隣同士にある。
……とりあえず、お母さんに事情を話してタオルだけでも渡さなきゃ。
まさか、こんなことになっちゃうとは……。
そして、わたしはすぐに一階に戻り、リビングにいたお母さんに事情を説明すると……
「くるみがついに男の子を連れてくるなんて!」
と勘違いして、暖かいお茶まで入れてくれたので、それもついでに持っていくことにしよう。
……立花くんを見たいというお母さんの申し出は丁重にお断りしておいた。
だってお母さん、立花くんに会ったら絶対変なこと言いそうだもん。

