湊が立花くんの名前にいやに反応するなぁ、と思った次の瞬間。
ガチャっとドアを開けて、立花くんに飛びついた湊。
なな何やってるの湊───!?
「れい! れいだって! ヤメルンジャーレッドと同じ名前だ!」
「ちょ、ちょっと湊……! 急に飛び出て来たらびっくりするでしょっ」
「ヤメルンジャー……って、湊が好きな戦隊ヒーローのか?」
「うんっ」
急に抱きつかれても戸惑うことなく受け答えしてる立花くんはもはや尊敬に値する。
ていうか、ナチュラルに湊って呼び捨てにしてるところを見ると……子供好きなのかな?
湊がヤメルンジャー好きっていうのも、ハンカチの件だけで覚えてくれてたみたいだし。
ちょっと意外……。
なんて、悠長なことを考えていると。
「れい、こっち来て!」
「え」
「ちょ、ちょっと、湊……!?」
何を思ったのか、湊は立花くんの腕をぐいぐい引いて家の中へ連れ込もうとする。
それにはさすがの立花くんも困惑の表情。

