え、えええ!?
わたしでもさすがに分かるよ。立花くん、いつも降りるの東駅じゃないよね?
だって同じ駅なら、一回くらい会っててもおかしくないし。
しかもここの駅を使うのは大体中学が同じだった人くらいだ。
小さい駅だもん。
「おまえん家、こっから近いの?」
と、素っ気なく聞いてくる立花くん。
「へ? あ、うん……5分くらいかな」
「ふーん。じゃあ、歩くぞ」
「え?」
「何マヌケな顔してんだよ」
「だ、だって……」
家まで送ってくれるの?
って聞きたかったけど、あまりに自然に歩き出すから、何も言えなかった。
まさか。
わたしのこと送ろうとして、わざわざこの駅で降りてくれたの……?
「ホント、何ボーッとしてんだよ? 置いてくぞ」
「……まま、待ってっ」
なんて考えを巡らしていたけど、立花くんに置いていかれそうになって。
わたしは慌てて走った。

