【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




それに少しだけドキッとしたのは秘密。


そして……




「いっ今ね、買ったの、そこで」


「そうなんだ〜。 いいね、着物と合ってて」


「う、うん……!」




この髪飾りのことは、わたしたちだけの、秘密。



こんな小さなことなのに、胸が高鳴る。


なんでだろ、ほんとに、わたし、おかしい。





───立花くんのこと、きらいなんかじゃない。



色々接してるうちに、ただ意地悪なだけじゃないってこと、ちゃんと分かったし……。




それでも、わたしばっかに構って掴めない彼が、すこし苦手で。



なのに、そんな相手に好きだって言われてこんなにドキドキするのはおかしいこと?




ねぇ。


おしえてよ、立花くん。






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伏見稲荷を出てから、しばらくまた班ごとで街散策をしたあと。


わたしたちは、夕方、今日泊まるホテルに着いた。



それから、ご飯を食べて。


少しだけ明日の説明的なものがあって。