【完】立花くんは愛し方を間違えてる。




「な……なんで分かったの!?」


「だから分かりやすいんだって、おまえ」



ククッと笑うその顔が。

いつもと同じ、なはずなのに。



……こんなにも違うように見えるのはどうしてなのかな。




「それに、ずっとおまえ見てたら嫌でも分かんだよ」


「……え?」


「別に。なんでもない」




その表情も。その言葉も。


ぜんぶ、嘘じゃないといいのにって。



わたし、本当はそう思ってる……。




「買ってやるよ、それ」


「え!?」



突然の言葉に驚いているうちに、いつのまにか手を離して、パパッとお会計を済ませてしまった立花くん。




「せっかだし、つけとけよ」



「えっ、……あ、あの、本当にいいの?」



「もう買っちまったし遅せーよ。
つけてやるから、あんま動くなよ」




と、立花くんの手が近づいてくるからわたしはぎゅっと目を閉じる。


その手が慣れた手つきでわたしの髪を耳にかける。


パチンと音がして目を開くと、まっすぐにこちらを見つめる瞳と目があった。